宇宙航空連携拠点(AIRC)・2023年度活動のsummary (2024/4/11)

東北大・学際研究重点拠点の1つとしての5年間活動をしてきましたが、2024年度からは、本拠点の一部メンバーが中心となって本学グリーン未来創造機構に「宇宙ビジネスフロンティア研究センター」が発足することとなりました。
「学際研究重点拠点」は、上記センターを支える「学内の宇宙航空連携の拠点」として引き続き活動することとなります。
以下、2023年度の活動総覧をまとめました。

1. 組織形成
* A. 惑星系探査部門、B. 航空宇宙開拓部門、C. 極限生命医学部門、 D. 惑星系環境防災部門、E. 惑星系未来インフラ部門それぞれ、部門headによりゆるやかな組織化

* 以下の申請・計画を提案
 ・「施設 概算要求」(超小型衛星運用アンテナの更新)の申請
 ・「宇宙航空連携研究センター 概算要求」の申請

* 以下の整備・更新
 ・「東北大・宇宙航空連携研究拠点」web           https://aerospace.gp.tohoku.ac.jp/
 ・「東北大・宇宙航空連携研究拠点」twitter      	https://twitter.com/TohokuUniv_AIRC
2. シンポジウム
* 惑星圏シンポジウム(2月) https://pparc.tohoku.ac.jp/sympo/sps/
	東北大も参加貢献する太陽系全域の探査と将来有人活動を目指す「国際宇宙探査」に絡む戦略的議論。
	「春」に行うこの会合を「秋」に行うJAXA相模原での会合で受ける「年2回方式」が定着しつつある。

(2)  宇宙教育プログラムの「全国化」: 名大・総研大・東大等を中核したパイロットプログラムを検討
       名大で9月・3月に行われている超小型衛星教育プログラム「民間における宇宙利用 基礎コース・発展コース」へ本学大学院生を派遣
3. 教育・研究連携
(1) 大学院講義:
 ・大学院横断教育活動: 大学院横断教育活動
	講義#1 〜 学際研との連結活動 : 「太陽系物理学特論」 〜 理・工・流体研・生命合同    https://aerospace.gp.tohoku.ac.jp/20221006-series-lecture/

(2) DC院生特別支援:
 ・国際宇宙大学(ISTU)へのDC派遣支援制度    https://aerospace.gp.tohoku.ac.jp/2022space-studies-program/
  今回は、工学研究科航空宇宙工学専攻・今井さん(D1)を8週間に渡って派遣した。
  2024年2月5日には参加報告会を実施している (https://www.ifs.tohoku.ac.jp/spaceprog/SSP23ReportMeeting.pdf)。

(3) 学内横断プロジェクト:
 ・「BioCube-SAT・BioCube-ISS」開発プロジェクト(2019-2023)    https://w3.tohoku.ac.jp/frid/project/page-56/
	目標は「モデル実証ユニット」の確立。学内複数部局のスタッフ・大学院生・学部学生を中軸に、実証機の組立を実施した。

(4) 社会貢献の一環として、小惑星リュウグウの採取試料の測定データと探査機「はやぶさ2」の観測データを直接比較し、宇宙風化により水が部分的に失われていることを証明(日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP662589_X20C23A9000000/)、またNHKヒューマニエンス「“宇宙体験”私たちの“次なる章”がはじまる」において最新の線虫の宇宙実験成果 (https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/episode/te/K2K67WX6J3/)など広く活動紹介した。