「宇宙航空研究連携拠点」の目指すもの
東北大学の研究者は、数々の宇宙航空研究活動を行い、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する宇宙開発、科学探査のミッションや各種航空プロジェクトにも参加し多大な成果を挙げてきました。2007年8月3日にはJAXAと包括的な連携協力協定を締結し、2017年度まで継続されました。
この受皿組織として、「宇宙航空教育研究委員会」が学内複数部局(教育・理[含む惑星プラズマ大気研究セ]・工・農・生命・流体研・東北アジア研)の代表12名を執行委員とし、25研究室の参加によって、学部/院人材育成(理・工)、科学衛星(理・工)、流体・航空(工・流体研)、地球観測(理・農・東北アジア研)、無重力実験(理学・生命)、宇宙教育(教育)、超小型衛星((理・)工)において、JAXAや国内・国外宇宙航空研究機関との連携活動を継続実施してきました。電気通信(通研)・材料(金研・多元研)や学際研等からの参加も得つつあります。
2019年度からは、「宇宙航空連携拠点」という名称での活動が開始されました(2019〜203年度には「学際研究重点拠点」としても活動)。
2024年度には、東北大学グリーン未来創造機構に「宇宙ビジネスフロンティア研究センター」が設けられることとなりました。
東北大の「宇宙と空を現場とする諸活動」
本学の宇宙航空研究関連部局は、黎明期から日本の宇宙航空研究を支えてきました。
特に科学衛星(数々の国際観測機器チーム統括、サンプルリターン技術開発・資料解析)や流体・航空(大規模計算による航空飛翔体・材料開発)、地球観測(電波等による地上・地下探査技術)、無重力実験(国際宇宙ステーションでの植物生長実験)、超小型衛星(フィリピン等衛星の開発)等で、国内・国際研究チームのリーダ格を努めています。
これらの連携・協力強化により、より強力で包括的な宇宙航空研究として全学的な研究活動を顕在化させ、有機的な研究・教育の連携を促進することは、大きな投資を要さずとも可能です。
全学的組織「宇宙航空研究連携拠点」は、東北大で行われている宇宙と空を現場とする研究・教育を包括する組織として、この分野における国際的な研究・教育拠点を目指しています。