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活動目標と内容

Posted by 管理者

空と宇宙の開拓:我々の文明が進む未来の創造

宇宙開発は,地球の大気圏外を舞台とする全活動を含み,我々の文明の未来そのものの創造です.本学はこの基盤となる航空技術を含め、これに関わる多様な分野の研究者を擁し,日本の活動をその黎明期から支えてきました.本学の「宇宙からの」地球の環境・災害モニター,太陽系・天体の観測,「宇宙での」生命実験・医学利用・材料試験,「大学独自活動」である小型飛翔体・小型衛星・ロボティックスの開発,「共通基盤」となる材料・システム・大規模計算技術の開発や宇宙環境の監視,更に宇宙航空を素材とした人材育成は,日本の宇宙航空活動の強力な需要元でありまた推進力でもあります.本プロジェクトは,世界水準の先端研究・国際協働を進めてきた幅広いグループを束ね,空と宇宙を現場とし未来を創造するオープンで全学横断的な研究・教育基盤を形成し,本学が生み出す「文明・文化の創造と革新」の推進力の1つとすることを目指します.

 社会的課題

60年前に始まった「宇宙への進出」は,人類の活動域を地球外に広げ我々の文明の領域を拡大しました.近年の米国における宇宙活動の「民間開放」によって宇宙への進出コストは更に下がりつつあり,宇宙を舞台とする人類の諸活動は今後更に広まることが予想されます.総合大学たる本学が進める「我々の文明が進む未来の創造」の全てに潜在的な連関を有しうるこの分野の研究・教育および国際・産学協働の推進には,全学を横断する組織確立による学内外諸活動との連携が必要です.

解決の方法

宇宙航空は (1)最先端理工学研究の対象,(2)地球規模の環境・防災・産業インフラの場,(3)利用すべき極限環境,(4)高強度材料・複合システムの需要元,(5)魅力的な教育素材の提供元である.この特性を活かし,全部局を横断・刺激しうる「全学横断型の共通研究・教育インフラ」の一軸を形成します.地球規模の環境・防災学,地球・太陽系・宇宙規模の理学,極限環境の生命科学・医学・物性科学,最先端の材料・システム・計算理工学,これらを跨ぐ思想・教育学を包含した横断型コースによる,未来創造と国際協働に資する人材育成基盤の形成を目指します.

東北大の強み

本学は,日本の宇宙航空開発の初期から中核的かつ国際的な貢献を果たし,研究施設・環境も充実しています.東北は各種の試験場として「開発現場」を提供してきており,近隣のJAXA角田宇宙センターとの連携教育・研究活動も行なってきました.数々の科学衛星(数々の国際観測機器の開発・観測やサンプルリターン資料解析),流体・航空(飛翔体・材料開発や地球惑星環境等の大規模計算)、地球観測(電波等による地表・地下・環境探査技術)、無重力実験(国際宇宙ステーションでの動植物・材料・医学実験)、小型・超小型衛星(フィリピン等衛星の開発)等のプロジェクトで、国内・国際チームのリーダ格も務めてきました.

プロジェクトの効果

宇宙航空開発に係る諸活動は,粒は小さいが多様な分野での多数の長期・国際的・産学連携活動のスタックです.その個々の計画・開発・運用の全てで高度な技術と経験の蓄積を要します.この高度な実現には,これを担う全学横断的な機構を形成して「共通人材」が継続的に機能育成・維持されることが本来必須です.本学内の宇宙航空関連部局の連携で曲がりなりにもこの理想に接近し,対外看板組織として宇宙航空開発を跨ぐ国際研究・教育拠点を形成し,次世代新活動の創造とオープンな支援・包含を可能としていきます.

組織体制

全学的組織「宇宙航空研究連携推進委員会」を2017年2月に研究推進本部の元で設置済です(組織とメンバーを参照ください).工・理・生命・農・教・医+3研究所・3センターの各部局現場代表者からなる本委員会ワーキングチームが(1)太陽系・天体研究,(2)地球環境・防災研究,(3)極限環境利用研究,(4)航空・流体計算研究,(5)先端材料・システム研究,(6)宇宙航空教育・育成研究で横断活動を遂行していきます.1研究所・2センター(流体科学研,理:惑星プラズマ・大気研究センター,大気海洋変動観測センター)を中核に据え,事務局は理(惑星プラズマ・大気研究セ)に置いています.本組織はJAXAを含む宇宙航空活動の対外協力窓口としても機能します.